「若者に流行ってる」って見出しを見ると、私の頭に最初に出てくるのはこれ。
若者ってどんな人が対象?高校生?10代?それとも?
結論から言うと、どの若者かを書いていない「流行ってる」は、書いた人の周りで流行ってる、くらいに読んでいいと思ってる。
高校生の6割が首をかしげた
ワカモノリサーチが10月31日に出した調べで、全国の高校生386人に、テレビやネットニュースの「若者に流行っている」という報道を見て「流行ってないけど…」と感じたことがあるかを聞いたら、「ある」が62.4%だったんだって。調査そのものは今年の5月から6月にかけて行われたもの。
「ある」と答えた理由には、こんな声が並んでた。
- もう流行りが過ぎたものがある
- そもそも聞いたことがないものが多い
- 身近で話題になっていない
- 一部のSNSで流行ってることを、若者全体の流行だと勘違いしてる記事がある
- 地方によって流行りの時期が違う
言われてる本人たちが、ちゃんと線を引いてるのが面白い。
言葉をそろえておく
「流行ってる」には、たぶん二つある。
一つは、自分の周りで、実際に人が使ってる、持ってる状態。
もう一つは、どこかで数が多く見えた状態。再生された回数とか、売れた数とか。
ニュースの「若者に流行ってる」は、だいたい二つ目。それを一つ目みたいな顔で書くから、言われた側は首をかしげる。
「若者」も同じ。最初に浮かんだ「高校生?10代?それとも?」は、たぶんここから来てる。本当は、どこの、何歳くらいの、どんな場所にいる人なのかで中身がぜんぜん違う。そこを書かないまま一つの言葉にまとめると、言葉は大きくなるけど、中身はぼやける。
見出しの言葉が雑だと、読む気がしない
私は、見出しで引っぱる書き方が好きじゃない。「しかし…」「まさかの」「え!?」みたいな、結末を隠して押してくるもの。限られた文字数で引きつけるなら、もっと言葉を選んでほしいと思う。
「若者に流行ってる」も、少し似てる。主語を大きくすると、たくさんの人を引っかけられる。でも、大きくした分だけ、誰の話なのかが消える。
読む側からすると、誰の話か分からない文章は、確かめようがない。確かめようがないものに、私は乗れない。
「みんな」に入っていない側から
ついでに言うと、私はフリック入力を日常ではほとんど使わない。今はみんなスマホで速く打つのに、私は一個一個見ながら打ってる。たぶん少数派。
だから「みんな〇〇してる」と書かれると、つい、入っていない方の人を数えてしまう。
高校生の答えにあった「身近で話題になっていない」は、まさにそれだと思う。自分の周りにいないなら、少なくともその人にとっては、流行ってない。それで別に困らない。
誰の話かが書いてあれば
反対に、「この学校の、このクラスで」とか「このSNSの、この年代で」と書いてあれば、私はわりと素直に読める。小さく書いてある方が、本当のことに近い気がするから。
結局、私が「若者に流行ってる」に引っかからないのは、流行りに疎いだけかもしれない。疎い自覚があるから、せめて誰の話かくらいは確かめてから乗りたい、ということにしておく。
出典:【ワカモノリサーチ調査】テレビやネットニュースでの「若者に流行っている」という報道に現役高校生の6割以上が“???”その理由とは…(PR TIMES、2026年10月31日)

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